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これだってプリント?
ピンホールカメラで撮&焼


 ピンホールカメラとは「なんぞや」という話題はこの際省いて、まずは作品を見ていただきたい。
「これを本当にピンホールカメラで撮ったの?」
 と、思うに違いない。
 ポイントは、マルチグレードの印画紙を使い、フィルターで号数をコントロールすることと、真円を開けること。小さい穴ほどシャープなのだが、小さくした分露光時間も長くなってしまう。
 とにかく、その製作手順を追ってみよう。





これがピンホールカメラ全景。あられの缶である。
軟調に焼くために黄色フィルターが貼ってある。めくってあるのがシャッターだ。


裏には三脚用のネジ穴。かまぼこの板に雌ネジを埋め込んだものを貼ってあるのだ。


印画紙は、暗室内でセットする。缶なので、棒状のマグネットがよろし。
ブローニーフィルム(120)の遮光紙を貼っておくと、遮光性が上がる。


レンズ(といっても、単なる穴だ)を製作する。
適当な大きさに切ったアルミ缶に、マチ針で穴を開ける。0.2mmから0.25mmの大きさがいい。


バリを削るとともに、肉厚を薄くする。


穴の大きさは、引き延ばし機でる。
まず、透明な定規をマウントして目盛をチェックし、つぎに穴を開けたアルミ版をセットすれば計れる。


これがアルミ版をセットしたレンズ。


ピンホールカメラの像は当然ネガになるので、密着焼きをしてポジを得る。その際にもフィルターをかければある程度の階調はコントロールできる。(暗室内でやるんだよ)


作品の数々


電線だってシャープに写る。


こちらはフィルムに撮ったもの。
サングラスをかけてもらい、顔の間近に2,400wsのストロボを照射!


Reported by AkiraK.
Supported by Takeshi Kamiyoshi.