「この家の窓から見える景色が好きだ。」 そしてそれが始まりだった。 何度か通い続けていた私はまだ窓の中にいた。 今回この土地に腰をすえて撮り始めてみると、 そこに見えてきた世界は、私が忘れていたものだった。 タイトルのアイヌ語でつけた「ウララ・シンネ、ラチヨ・シンネ」は「霧のように、虹のように」という意味です。 北海道の地名はほとんどアイヌ語からきています。 とても美しい響きをもつ言葉だと思い、タイトルに使わせてもらいました。 中島博美 |
本作品は、2002年3月18日〜28日まで、東京銀座のガーディアン・ガーデンに展示された同名写真展から抜粋したものです。(編集部)