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Special

KAMIYOSHI Takeshi

虹の糸

 木立の中を歩くとき、木々の隙間から光が差すと虹の輝きがみえます。網を張って獲物を待つ蜘蛛の糸です。いろいろな蜘蛛がいて網を張るものや草の陰に隠れて獲物を待つ網を張らないものなど多くの種類がいます。蜘蛛の網ですが、獲物に目立たないことが要素です。目立てば獲物がさけてゆくでしょう。張る場所に適合して水平であったり、垂直であったりします。また蜘蛛自身も鳥などの目を避けないと食べられてしまいます。種類によって昼間新しく張ったり、夜の間に新しくするなど、まちまちですが、できたての網は光を受けると彩りも鮮やかです。こんな網を見つけたらできるだけほかの網を壊さないようにカメラ位置を選び光を待ちます。朝になると自分で張った網を食べるなど、観察すると興味深い生き物です。蜘蛛の網を見つけらすこし眺めてみませんか。すばらしい発見があります。

本作品は、2001年11月7日〜13日にギャラリー・アートグラフで行われる写真展より先行して抜粋/発表します。(編集部)