丸の内。 言わずと知れた日本を代表するオフィス街である。 同時に、昭和初期の面影を残す建築物や観光バスの待合所もあり、多面的な顔を持 ったエリアでもある。 だが、日本の他の地域と同様に、21世紀に向けて大きく変貌する事は避けられな い運命である。 「変貌し喪失される風景は、自然だけではない」 そんな気持ちを抱きながら、Tri−Xを装填したプラナー付ローライフレックス 2.8Fと共に丸の内を歩いた。 この写真は、その時の記憶の断片である。