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Moe GOTOH



笑うしかない




 11月2日(日)連休、AM7:50頃、1mも離れていない隣の従姉妹の家から出火し、1分もたたない内に自宅に燃え移り、逃げるのがやっとでした。
 1日たち祖父が、建てた50年が終わりを告げたことに気が付きました。大切な物が、本当に一瞬で消え、泣くしかなく、誰に怒りをぶつけてよいのか?わかりません。
 本当の意味で、阪神大震災で苦しむ人々の気持ちがよく分かり、せつない気持ちになります。火災が起こった後、数日で私が、この家で過ごした25年の思い出まで全部、消えてしまうような気がして、何とか形に残したいと思う気持ちと保険屋用の写真と言った現実的なこともあり、1,680円のカメラで泣きながらシャッターを押していました。
 2〜3日たつとタイトルどおり『笑うしかない』です。
 もう、どうしょうもないのですから、あきらめるよりしかたないんです。それより、前をみて生活しなくてはならないと云うことの方が重要で、日付に追われ毎日が過ぎて行きます。
 このような事から、この作品には私の本来の写真とは少し違った思いが多く含まれた、感情的な作品になっております。

 今年は、世界中でいろいろあった年でしたが人の暖かさを感じた年だったと私は思います。
 この場をおかりして、いろいろありがとうございました。
 心より感謝申し上げます。皆様に幸あれ!!