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Special

KAWASHIMA Mariko

Border

この雑多な世界で、何が重要で何が重要でないか、と混乱させられる。そして、私は、この見えている世界では無いところに、大切な事があるように思えてならない。物の後ろには、もし足を踏み込んだら帰って来られないような、何か別の世界があるような気配がする。私は、その表と裏の境界線に行こうとしている。物と物、時間と時間、空間と空間の境界線が消えるその瞬間は、空気、人、建物、自然、全てのものが溶け合っている。もはや、物と物の間に境界線さえなくなってしまう。これは、ひとつになりたいという願いなのかもしれない。全てがひとつになった時、一人ではないと感じ、何かから守られてる、と思いたいのかもしれない。