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12月13日 粟国島
ようやく寝られた3時半頃、激しい雨音で目を覚ました。
寝ていた所は軒下なのだが、雨戸井がないため、滴とその跳ね返りが激しい。たちまち装備が湿っていく。
雨を予期してザックにはカバーがかけてあったのだが、シュラフは、暑かったのでカバーを外してダウンだけになっていた。
星があまりにも美しかったので(少なくとも、1時頃までは星空だった)、すっかり油断してしまっていた。
慌てて、一式を女性用更衣室の入り口へ移動した。こちらにしか電気がついていなかったからの処置だったのだが、ずーっと使われた形跡がないし、雨が降っているから誰も来ないという判断からだ。
濡れてしまった装備を乾かしつつ、というか、眠くもなかったので、そのまま明かりの下で読書。
6時を過ぎて(外は真っ暗です)、ようやく眠くなったので、再びシュラフに潜り込んだ。湿っていても、暖かいのがダウンの利点だ。
で、次に起きたのが11時。
外は、しとしとと雨が降っている。
朝食は、昨日の残りのパンと、お湯を沸かして紅茶をいれた。
次に、原稿書き。
次に読書。
結局、14時には読む本もなくなった。今回は、薄い図書館から借りた本を3冊持ってきただけだったのだ。
ご飯とラーメンという、いつもの食事をとっていると、ヘリが現れで、島の周りを5回くらい旋回して帰って行った。私は無実だって。
小雨だったけど、やることもないので、荷物をパッキングして出発。
空港へ行ったら、丁度離陸する所だった。9人乗りのアイランダーだ。
空港にあった緑の公衆電話から天気予報を聞いたら、明日の波は3mから4mだという。
私が乗った時が2mで、今日は4mで欠航した。
まずい。
とにかく、飛行機が飛んだことに安堵して(朝便は欠航だったけど)、あきらめて粟国の塩製造所へ。
女性の方が、案内してくれ、解説を受けた。
現在は、台風の影響もあって、生産がおいつかない状態なのだという。(夏に迷走停滞台風がありましたよねぇ)
お土産に、少しいただいたのだが、やばいうまさっす。
その後、いったん集落に戻って買い物をし、寺洞公園の鍾乳洞へ。
18時近くになっていて、辺りはすっかり暗かったのだが、中は人が通ると自動的に明かりがつくようになっていた。
鍾乳洞といえば、久米島の人骨が思い出されるのだが(バックナンバー見てね)、ここは、幸いそんなものはなかった。ただ、やっぱひとりだと気味が悪い。鍾乳洞そのものは結構立派。(無人で無料)
色々迷った結果、港へ行くことにした。
雨は、時折やむこともあったのだが、港へ向かう時にはかなり辛い降り方だった。
港の船待ち合いは2階で、一階の大半が駐車場も兼ねる吹きぬけになっていたことを思い出したのだ。朝、船が泊港を出港しなかったことを確認したら、チケットの払い戻しをして、空港へ行かなければならないし。
船待ち合いは、すでに営業を終了していて、周囲もまっくら。強風がかなり吹き込むが、広いので雨は避けられる。自動販売機の明かりがありがたく、その前で買っておいた缶ビール片手に原稿の続きを書く。(その前に、米を水に浸すことを忘れない。水はビーチから持参していた)
これを読んでいる方は、雨風にやられてひとりぼっちで悲惨、などと思われるかも知れないが(お願いだから、誰かひとりくらいはそう思って!)、それはそれで、結構面白いのだ。
ご飯を炊き、インスタントカレーをかけて食す。
することもないので、泡盛りを少し飲んで、21時前には就寝。
朝めし
昼めし
塩釜炊き
寺洞公園
鍾乳洞
船待合所下