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6月30日 請島―与路島

 暑くて何度も起きたせいもあって、起床は、をいをい、な、8時。
 ホットケーキとコーヒーの朝食を食べ、テントも荷物も残したまま大山(398m)へ向かう。
 途中、昼飯を買うつもりだったのだが、お店に誰もいなかったのであきらめた。水とソーセージとカロリーメイトということにしよう。
 天候は曇だけど、やっぱ暑いっす。
 情報では、山頂近くまでコンクリート舗装の道があるという。
 どんどん登る。
 道は、山を回り込む形で続いていた。
 途中、かけろま島や、与路島らしき島陰が見えた。風があまりないせいか、かすんでしまっていたが。
 結局、山頂への登山道を発見することは出来なかった。
 道はやがて未舗装路となり、それも、人が進むのも困難な状況に陥った。
 ハブ対策として、途中から、短パンからトレッキングパンツとハイキングシューズに履き変えていたが、遭難するのも馬鹿馬鹿しいので断念。
 戻る途中で、浜へ下りるらしい登山道があるのを発見。行きにはなかった荷台付き耕耘機が止めてある。ここが、舗装路の末端でもあった。
 未舗装路を戻る途中、スポークが折れるというアクシデントに見舞われた。予備はない。今使っているMTBは、すでにガタガタボロボロで、とから列島の旅後半から調子が悪くなっていた。直すべき所があまりにも多いので、今回そのまま持ってきたのだ。途中で果てたら、徒歩旅に切り替える意気込みで。
 折れたのは一本だけなので(こういうのは、次々に折れて行くものなのだが)、気にしないことにする。
 さて、見つけた下りの登山道、はやまったことに、カメラだけ持って行ってみた。
 途中、美しい沢があったりしたものの、高度計読み200m下って、ようやく浜に出た。
 汗だあだあ。
 浜は、大半岩場で、潮溜り状態だった。300mくらい先に、おそらく耕耘機の主なのであろう2人の人影が見えたが、近づくと遠ざかって行ったので(何か採取していた)、話をするのはあきらめた。もう12時に近く、すっかり空腹で動きたくなかったのだ。
 それでも、クールダウンするために、すっ裸になって海に浸かる。
 ああ幸せ。
 しばし休息の後、雨が降ってきたこともあって、エッチラオッチラ山を登り始める。空腹で倒れそう。
 30分くらいで自転車のある所まで戻り、水とソーセージを食す。
 そのままにしてきたテントが心配なので、小雨の中港まで戻った。下りなので楽だったけど。
 テントへ戻り、整理しようとしていると、土砂降り状態に。
 テントはそのままに、近くの小さな船待合所に非難する。
 そこで、カロリーメイト等の昼食をとり、雨が止むのを待った。
 船の到着時刻が迫っても、雨は小降りの状態だった。
 傘を用意し、荷物を全部船待合所へ運び込んで整理した。
 その後、雨の中、テントをたたんだ。
 船は、15時半頃やってきた。
 船待合から岸壁は見えるものの、危うく置いて行かれる所だった。
 雨は、もうほとんどふっていなかった。

 船は、20分くらいで与路島へ到着した。9平方キロ、人口197人である。料金は、人が300円、自転車が147円であった。
 港に近屋根付きのシャワー施設があったので、区長の奥さんに頼んで使わせてもらうことにした。
 屋根の下に濡れたテントを立て、その他の濡れものも適当に干して、500mlの水とカメラの入ったウエストポーチだけを自転車に積んで散策にでかけた。明日の朝7時には島を離れる予定なので、あまり時間がないのだ。
 天候は曇で、雨上がりが気持ちいい。
 大勝山(297m)の山頂まで道があったが、その先で例によって道が突然消えていた。
 仕方がないので集落に戻ることにした。
 山頂付近で、崖にくっついているクワガタを発見。捕獲した。天念記念物ではなく、単なるヒラタクワガタorオオクワガタなのだが、73mmもある、なかなかのサイズである。これは、クワガタコレクターの某氏へのお土産にしよう。(西表島で捕獲したクワガタをお土産にしたこともある)
 ほんの間近から、自転車前を横切ってアカショウビンが飛び立ったりもして、やっぱ、雨上がりはいいですね。
 集落をひと回りしたら19時半だったのだが、まだまだ明るい。
 商店で仕入れてきた缶ビールを飲みながら、少しだけ原稿を書く。
 その後、シャワーを浴び、夕食を作って食べ、21時半頃テントの中へ。
 昨日と違って過ごしやすい。
 ペットボトルで作った虫入れの中のクワガタが騒ぐので、ホットケーキミックスに付属していたとっておきのメープルシロップ入りハチミツを与えた。


いいキャンプサイトでしょ。トイレとシャワー付き一等地