動物としては、与那国馬、羊、牛が、どこにでもうろうろしていた。
なぜか、この島にはハブ、サソリ、猪、陸亀、カラスが全くいない。海鳥も見かけない。隣の西表島には勢揃いしているので、実に不思議である。
正月は来ない?
島は、実に淡々としていました。正月を迎える盛り上がりは殆どなく、無理矢理気分を出すために、観光施設(ほとんどないけど)に鏡餅が置いてあるような感じ。
もちろん商店は31日まで通常営業してました。
その商店が面白く、取材チームの中に風邪をひいていたメンバーがいて、薬屋を探しまわったんだけど、どこにもない。仕方なく役場で問い合わせてみたら、
「薬屋はない」
がーん。
「風邪薬とかだったら、どこにでも売ってるが」
なんと、スーパーの商品に混じって、風邪薬や胃腸薬が棚を飾っているのでありました。薬事法っていったい、、、、、。
釣具や水中眼鏡を扱っているのは工務店だし、金城トヨさんブランドの唐辛子漬け(いろんなブランドがある。つまり、勝手に漬けて、勝手にラベル貼って売っているのだ。「この人だれ?」と聞けば、「私」という答えが返ってきたりする)、木でできた水中眼鏡、山羊汁やソーキ汁のレトルト食品、生姜糖のようなドロドロの飲物や、乳酸菌飲料、など、など、???な商品がいっぱい。島へ行ったら、スーパーへ行くべし。
生活のリズムが根本的に違う?
日中は24度まで上がり、明け方でも15度程度。水温は年中23度くらいだそうで、ほんと、ぼーっとしてしまう。
8月に島へ来て、以来、居着いてしまった作家の先生(散歩の途中で会った)とか、1年ちょっと居着いている若いオネーチャン(素潜りしていた)とか、「夏からいるんです」と答える、高校出たての女の子とか(ダイビングも釣りもしないとか)、この、なーんにもない、にハマッてしまった本土民がいっぱいいた。
他にも、単独徒歩で島を巡っている若者(男だけでなく、女の子も!)とか、なぜにこの時期こんな所へ? である。
彼らが目立つのは、動いているからだ。
島民は、動かない。
誰もいないビーチ。
あおい空、あおい海。
宿は一泊二食付き3,500円くらいから。
さぁ、行かれよ。今が旬。