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海外出張とデジカメとインターネット



マンハッタンの摩天楼。

(FUJI DS-7, Toshiba Libretto -> PowerMac 8100/100AV, ComeBackImage)

私事で恐縮ですが、

9月18日から27日まで、仕事の都合でニューヨークにある「とある日本の」会社の現地法人にお邪魔してきました。 で、今までノートパソコンを持っていなかった私は、緊急に携帯端末を一式購入(東芝リブに増設メモリ20MB、モデムカード、その他もろもろ)して出張に望みました。Win95 を使わねばならないという思いをしてまで『持ち運びに便利な』携帯端末を(しかも大枚はたいて)購入した理由は、プライベートなネットワークコミュニケーションを10日間も断たれるのが非常に困るからなのですが、ついでと言ってはなんなのですが、ものはついでに、4台持ってるデジカメの中の、FUJI DS-7 を一緒に連れていって、現地から N.Y.ライブレポを試みることにしました。
比較的好評のうちに、N.Y.ライブレポも無事成功して帰国したわけですが、今回は、『東芝リブ』『フジ DS-7』『 SSFDC + PC-AD アダプタ』『モデムカード』という装備で望んだ現地からのレポで得た所感について、もろもろお話したいと思います。
なぜ、FUJI DS-7 を選んだか

私は、デジカメは、RICOH DC-1S, FUJI DS-7, Canon PowerShot600, Casio QV-10 を現在所有しております。この中で、FUJI DS-7 を選んだのは以下の理由によります。
他にもいろいろありますが、このくらいにしておきましょう。FUJI DS-7 を宣伝するのが目的ではありませんので(笑)。PowerShot 600 は、画質はいいのですがその操作性の悪さ、大きさ(デカすぎる)、重さ(重すぎる)から考えて、軽快にお散歩写真を撮影する雰囲気はかけらもありません。持っていく気になれませんでした。RICOH DC-1S は、画質的には問題ないのですが、Win95 上で JPEG 変換する手間、電池が無くなったらもうおしまい、液晶付けたらとても持ち歩く気にならないしすぐ電池なくなる点を考えて、今回は自宅待機を命じました。やっぱ、液晶一体型お気楽高画質カメラを経験してしまうと、DC-1S の稼働率も下がってしまいます。Casio QV-10 に関しては、初めから検討すらしませんでした(論外ってこと)。
もし、Kodak DC-20 が SSFDC 使えれば(あるいは100枚ぐらい撮影できれば)、Kodak DC-20 にした可能性も大ですね。あれ、小さくて、色もいいし、よかったのですが、なんせ8枚しか撮れないのは痛いです。
FUJI DS-7 の使用感



今更なんですけど、実にいいですね。液晶一体型でコンパクトで片手で全部の操作ができるというのは、実に軽快です。ピントも、90cm 以遠パンフォーカスで、リアルタイムプレビューですから、シャッターチャンスを逃しません。

が、

撮影画像の圧縮保存に、約8秒もかかるのです。これは、実際かなりじれったいです。撮影ポイントでサクサク何枚か撮影したい時でも、いちいち8秒待たされるのですね。この件につきましても、私は以前より指摘しておりますし、『しかるべき』セクションにも要望を出しておりますので、きっと近い将来改善されるでしょう。

東芝リブレットと、FUJI DS-7 の連携

最高です。とにかく、SSFDC を TYPE-II PCMCIA として使うためのアダプタ「PC-AD」を、リブレットに付けっぱなしにしておけば、SSFDC をほんとうに「フロッピー感覚」で使うことが出来ます。非常に悔やまれるのは、東芝リブレットに MacOS が載らないことぐらいですね。
デジカメを比較的期間の長い旅に持ち歩く時は、少なからずこのテのデータ吸い上げメディアが必要になるでしょう。まさか、旅行の時のためだけに、SSFDC を 20 枚も 30 枚も買うのはあまりに不経済でですものね。普段は3枚/日ぐらいあれば足りますから。私は今まで、純粋なる Mac ユーザーであり、仕事でやむなく Win を使う時も、極力ちょっとだけ使うようにしてきたほど Mac 好き(Win 嫌い)でしたが、こんな私が『いやぁ、リブレット買って本当によかったぁ』と思うのは、強力なデジカメサポート機として私の期待に応えてくれたからであります。
RICOH のホームページには、Win95 用 AIMS ドライバも登録されておりますので、早速インストールしました。私が DC-1S 用に使っている、8MB / AIMS メモリカードも、これでリブレットに直結可能になりました。リブレットは IrDA もあるのでソニーの DSC-F1 対策もバッチリですね。当分の間は、私の『デジカメサポート機動要塞』として大活躍してくれることになるでしょう。
はて、インターネットだけど外国では・・・?

私はリムネットの会員なのですが、もちろん N.Y.にリムネットのアクセスポイントはありません。まさか日本の横浜に国際電話をかけてインターネットにアクセスするのもバカな話で、こう考えると、世界に繋がるインターネットではありますが、自分が世界のどこかにいっちゃうと、所詮はローカルなダイヤルアップユーザーなんだな・・・ってことを実感します(笑)。

私は NIFTY-Serve と CompServe のアカウントを持っていますので、CIS の N.Y./AP から CIS にログインして、CIS の ftp でリムネットの自分のホームページを更新するという『極めてダサい』方法でN.Y.ライブレポを実現しました。う〜ん、個人レベルで、世界中(せめて主要都市だけでも)、どこに行っても同じ環境で、インターネットに IP で接続可能になるのは一体いつのことでしょうか・・・
大きさの感覚の違い

私は今回含めて、渡米歴2回ですので、なにがしをこうこう言うのにはあまりに経験が不足ですが、アメリカと日本で大きく違う感覚の一つに、「大きさの感覚の違い」っていうのがあると思います。他にも「味覚の違い(苦労するんだな、これが)」「文化の違い」・・・・キリがありませんけど。

なんせ、「小さい=使えない」「大きい=すごい」という感覚がアメリカです。どうして、初めて世に出た Macintosh があんなに小さく可愛いものに作れたのか、極めて謎です。その後の Mac は、バージョンアップを繰り返す毎に小さくなるどころかどんどんデカくなっていくと感じているのは私だけでしょうか?

N.Y.でリブレットをいじっていると、現地の人はみんな大変驚きます。「It's very cute!」という声を浴びながら、あっという間にギャラリーに囲まれます。私も必死に(笑)カタコトの英語で会話をしながら実際に触ってみせても、現地の人は面白がりはしますが、「これは本当に使えるのか?」「楽しかったよ」みたいな感じで、あまり真剣にいじってないですね(笑)。本気で使おうとか、本気で欲しいとは思わないようです。

う〜ん、いつになっても小さい PowerBook が出てこない理由がよくわかったような気がします。IBM のハード供給で、もうすぐ、PowerBook もいろいろ揃いそうですけどもね。
そして・・・・・

デジカメリリースラッシュが続く昨今ですが、先月も書いた通り、今後どのように進展していくのやら、実に楽しみです。

ひとつには、今回のレポのように、速報性を活かして現地からの情報発信。
ひとつには、従来の銀塩写真にかわるメソッドとしての活用。

家庭用ビデオは、完全に民生機器として発展・成熟してきたわけですが、デジカメは、どちらかと言えばパソコンへの画像デジタイズ手法としての色がいまだ濃いです。
デジカメが市民権を得たと言っても、まだまだ民生機器のレベルにはなってませんね。
カシオの QV シリーズ直結可能なシールプリンタや、ソニーも IrDA でインターフェース可能なプリンタなど、どこのメーカーも『脱・パソコン』すなわち、一般家電製品化に向けての積極的なアプローチを見せております。

私としては、『明るい暗室』のノリでデジカメライフを楽しんでいるために、当分の間はパソコンにスピーディーに取り込めることがデジカメに対する要求になりますので、あまり一般家電製品化方面に興味はないのですが、今後、製品市場として発展するには、やはり一般家電製品化しないと、苦しいでしょうね。

今後が楽しみです。
おしまい。