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評 平木 収


Makio Kono
写真はお盆休みの時に、五反田にある会社から、電車でふた駅ある自宅までぶらぶら歩きながら撮りました。結構暑い日でしたわ。確か。
今となっては、季節おくれですが・・・。
大阪から転勤してきて2回目のお盆でした。

 普段自転車でさっと通り過ぎる道でも発見があります。ああ、こんなものがある、と、見つける自分が面白い。この写真は、暑い空虚感がでていますね。猫くらいしかつきあってくれないという。

Yoshitaka Koh
機種   NIKON F401X TAMRON70-210 F5.6絞り優先
場所   伊豆ジャングルパーク
タイトル ミーアキャット
 つい先日より写真に興味を覚え、撮影技術は全くの素人です。これは伊豆のジャングルパーク内で飼われていたミーアキャット(だと思った)をポートレート風に写した物です。割とすばしっこく写すのに結構苦労しました。
 期待以上にバックがぼやけれくれて、風景、人物と色々と撮っている中で良い部類に入る作品です。

 可愛いですね。競馬をやっているオジサンという感じで撮られている。擬人化、というのも善し悪しがあるのですが、これはいいですね。背景の処理もうまいです。

機種 NIKON F401X (TAMRON 28-70 28mm F8絞り優先)
場所 川越喜多院中庭
 風景や古い神社仏閣を撮るのが好きなんですがその中で自分が上出来だと思った作品です。これを撮ったころは本当にズブシロでありまして、人から写真が一番奇麗なのはF8と教えられて撮ったものです。
 この中庭、肉眼では猫の額ほどで大した事がないのですが、こうやって広角側で曇り空の中撮影すると趣を感じる事が出来ました。

 白砂の捉え方がいいですね。作者の方も言われていますが、撮ることによって肉眼で見る以上に見えてくるというのも大切です。特に、社寺仏閣というのは、現世ではない所をイメージして作られているものですから、広角レンズを使用して遠近感を誇張するのはいい手法です。白砂というのは、メンタルな面で言えば、彼方を現していますからね。この写真が面白いと思ったことはいいことです。


総評
 二人だけで寂しいですが、自分の写真を撮っている、ということはいいことです。どちらも、私が歩きました、私が見つけましたという写真です。独立した自我に直結する写真というのは大切です。写真というのは、自分がいて、まわりの世界がある。誰かの真似ではなく、自分をあらわそうという姿勢はとてもいいですね。 平木 収(写真評論家)